・応用情報技術者って聞いたことがあるけど、どんな資格か知りたい。
・応用情報技術者に合格するための勉強方法が分からない
この記事ではこんなお悩みを解決します。
私は非IT企業に勤めながら100時間の勉強で応用情報技術者に合格しました。その経験から、最短合格の勉強方法や書籍を紹介します。
・応用情報技術者の概要
・応用情報技術者の勉強方法
・おすすめの参考書籍
それでは、さっそく見ていきましょう。
応用情報技術者試験とは?
応用情報技術者試験とは、独立行政法人である情報処理推進機構が実施している試験で、情報システムに関する知識や応用力を評価する国家試験です。
応用情報技術者は、4等級ある「情報処理技術者試験」の資格の中でもレベル3にあたり、高度IT人材となるために必要な応用的知識・技能を持っていることを証明する資格となります
情報処理技術者試験の資格取得を推奨している企業も、目安を応用情報技術者としている場合が多いです。そのため、就職や転職に活かしたい場合も、応用情報技術者を目標にすると良いです。
応用情報技術者を取得していれば、情報技術に精通した応用的知識・技能を持ち、ビジネス上の問題解決に活かすことができる能力があることを客観的に証明してくれます。
なお、応用情報技術者には受検資格が定められていないため、ITパスポート・基本情報技術者を取得していなくても受験することができます。
応用情報技術者試験の内容
応用情報技術者は、午前・午後試験に分かれており、定められた試験会場に行って、紙の問題用紙で解く形式の試験です。
午前試験、午後試験ともに、60%以上の正解率で合格となります。
午前試験は、多肢選択式(四肢択一)で、計算問題も出題されます。
試験時間は150分で、1問あたり2分以内で回答する必要があり、電卓等の持ち込みは不可となっているため、計算ミスをしないことが重要です。
すぐに解けない問題は一旦後に回し、解ける問題から確実に回答していきましょう。
午後試験は、記述式の問題で11問の大問の中から5問を回答します。
問1の情報セキュリティは必須回答のため、選択問題から4問を選択することになりますよ
応用情報技術者試験の難易度・合格率
応用情報技術者試験の難易度は高いと言えます。
基本的には試験範囲のテキスト・問題集を学習すれば解答可能な問題ですが、試験範囲が広いため、幅広い知識を要求される問題が出題されます。
午前試験では、40%程度は過去問からの出題される傾向にあるため、確実に過去問の問題を解けるようにしておくことが重要です。
合格率は例年20%となっており、基本情報技術者よりも合格率は低くなっています。
応用情報技術者試験の勉強時間
応用情報技術者試験の合格には、情報システムの理解と幅広い知識が必要です。
一般的に、合格に必要な勉強時間は250~300時間程度と言われています。
情報システムに馴染みがあるIT企業出身者や、基本情報技術者を取得していて基礎知識がある場合はより難易度は下がり、150~200時間の学習で合格することも可能です。
応用情報技術者が難しいと言われるのは、試験自体の難しさもありますが、試験範囲が広く継続的な学習が必要になるためです。
応用情報技術者試験の勉強方法
応用情報技術者は試験範囲が広いため、まずは学習内容の全体像を掴むため、ざっとテキストを1周します。その後、過去問に目を通して、出題される用語にざっと目を通すようにしましょう。
午前試験は、過去問からも多く出題されるため、テキストを読む、過去問を解く、分からなかった問題のみテキストを読む、を繰り返して学習をすることがおすすめです。
午後試験は、午前試験の知識を活用して解く問題も多いため、午前試験の問題が50%程度解けるようになったら、午後試験の過去問を解き始めると良いです。また、午後試験は記述式となるため、解答の書き方は過去問を参考にして繰り返し書き方を学ぶようにしてください。
過去問は試験の傾向を掴むだけでなく、自信の理解度や苦手分野の把握に役立ちます。過去問道場に過去の試験問題がまとめられていますので、参考にしてみてください。
おすすめのテキスト・問題集など
応用情報技術者に適した参考書やテキストを紹介します。
要点・用語早わかり 応用情報技術者 ポケット攻略本
この参考書は、応用情報技術者で出題される範囲の要点に絞って解説しているテキストになります。
前述した通り、応用情報技術者は試験範囲が広いため、何度もテキストを読み返して記憶に定着させることが重要です。他の参考書に比べて、ページ数が400ページと少なく、要点がわかりやすくまとまっているため、おすすめの参考書になります。
ページ数は少ないですが、この参考書をやり込むことで応用情報技術者に合格できる力をつけることができます。
400ページと聞くと多いと思われるかもしれませんが、他の参考書よりも要点が整理されていて分かりやすいのでおすすめです!
キタミ式イラストIT塾 応用情報技術者
この参考書は、応用情報技術者で出題される範囲をイラストを用いて分かりやすく解説しているテキストになります。
情報処理技術者試験の問題は、なかなかイメージがつかなくて分からないことも多いですが、イラストを多く用いることで、初学者にも伝わるように工夫されています。
一方で、イラストが多いことでページ数が800ページ以上あるため、ある程度情報技術に精通している人には説明が回りくどいと感じてしまうかもしれません。
イラストを用いて学びたいと考えている初学者向けの参考書となります。
応用情報技術者 午後問題の重点対策 (重点対策シリーズ)
この参考書は、応用情報技術者の午後試験に対して、解き方を分かりやすく解説しているテキストになります。
午後試験問題の対策で重要なことは、長文の試験問題をどのように読み進めていき、どのように記述式の回答を書ければ得点に繋がるのかを学ぶことになります。
この参考書を解くことで、長文の読み方、回答を書く際の考え方を身に着けることができます。
解答にたどり着く工程を省きすぎることなく、納得しながら読み進められるように丁寧に書かれているため、午後試験のおすすめ参考書となります。
過去問道場(Webサイト)
こちらは、応用情報技術者の過去問がまとめられているWebサイトになります。
ある程度、テキストで学習をしたら、最低でも過去問5年分を繰り返し解くようにしてください。
解くことができなかった問題は、印をつけておき、テキストで学習をしてから再度解くようにしましょう。これを繰り返すことで、応用情報技術者に合格できる力がついていきます。
短期間で応用情報技術者を目指す方に、通信講座はおすすめ!
応用情報技術者試験に独学で合格することは可能です。
しかし、応用情報技術者は範囲が広いため、独学で合格するには勉強時間の確保と継続的に効率よく勉強することが必要になります。
短期間で応用情報技術者の合格を目指すのであれば、通信講座を活用することは決して費用対効果としては悪くない選択です。
まさに私自身がそうでしたが、このような方に通信講座はおススメです。
・他にやることがあって勉強時間を確保できない
・効率よく学習して短期間で試験に受かりたい
・独学で勉強して挫折した経験がある
通信講座を受講した経験をもとに、おすすめ通信講座を記事にまとめていますのでぜひご確認ください。
まとめ
応用情報技術者は、情報システムに関する知識や応用力を評価する国家試験です。
実際のビジネスにも活かせる内容となっているため、IT企業で働くことを目指す学生やキャリアアップとして体系的に情報技術について学ぶたいビジネスマンに最適な資格です。
履歴書に記載できる価値がある資格ですので、本記事を参考に応用情報技術者の資格取得を目指してみてはいかがでしょうか。